お久しぶりです。
大事な試験がやっと終わりだらけきっているロトラです。
今日はその試験、労働衛生コンサルタント口述試験の話をしていこうと思います。
以下のような順序でお話ししますので気なる項目だけでもお立ち寄り頂けると嬉しいです。
- 労働衛生コンサルタントとは?
- 産業医と労働衛生コンサルタントの違い
- 資格取得方法
- 口述試験はどんな感じ?
労働衛生コンサルタントとは?
労働衛生コンサルタントは、産業保健分野の国家資格で厚生労働大臣が認めた労働安全・労働衛生のスペシャリストとして、労働者の安全衛生水準の向上のため、事業場の診断・指導を行う職業です(国家資格のコンサルタントって実は少ない)
産業保健分野には様々な法令、規則などがありますが、企業側がこういった法令を遵守できるように指導し、労働者への健康被害を抑える役割ですね。
法令違反があると刑事罰に問われたり、地方自治体から施設の稼働停止命令などの行政処分を受けたり、労災発生した場合は損害賠償が発生したりと億単位の損失が発生するので産業保健スタッフの需要は近年どんどん上がってきています。
その需要や希少性ゆえに報酬も高めで、労働衛生コンサルタントの平均年収は600~700万円と言われています。
また、労働者の健康管理を行うことで健康寿命を伸ばし長く健康に働いて頂くことで労働力の安定化を実現します。
同じ労働衛生コンサルタントでも選択した試験区分で健康管理面からのアプローチが得意なタイプ(保健衛生)、環境管理のコンサルトが得意なタイプ(衛生工学)の2パターンがあります。
産業医と労働衛生コンサルタントの違い
まず明確な違いは医師免許の有無です。
産業医は医師免許がないと従事できませんが、労働衛生コンサルタントは国家試験に合格すれば名乗ることができます。
また、常時50人以上の労働者を使用する事業所に産業医選任義務が生じるのに対し、労働衛生コンサルタントは任意の選任になります。
よってその選任義務のためか、産業医は約9万人(実働は推定3万)、労働衛生コンサルタントは約7500人程度と資格保有人数も異なります。
免許更新の必要性にも違いがあります。
産業医は生涯研修の単位を集めることで5年ごとに免許更新しなければなりませんが、労働衛生コンサルタントは免許更新が必要ありません。
(産業医科大の産業医学基本講座を受講し産業医資格取得した場合は更新不要、産業医+労働衛生コンサルタントのダブルライセンスならば産業医資格更新不要)
産業医は健康診断個人票の結果をもとにした受診勧奨やメンタル不調者への面談といった健康管理に主軸が置かれています。
労働者の疾病情報を取り寄せる診療情報提供依頼書を作成できるのも産業医の強みです。
ほかにも、作業環境測定の結果から環境改善を促したり、職場を巡視して保護具の着用や事故が起こりうる因子がないかチェックしたりします。
労働衛生コンサルタントは、労働衛生に関する様々な業務を委託された案件ごとに取り扱います。
外部委託される衛生管理者業務という形ですね。
産業医よりも法令や有害業務の管理方法に詳しく、事業所の労働安全管理体制を構築したり、リスクアセスメントの方法やリスク低減措置の方法を指導したり教育したりします。
基本的には理系出身者であれば医師でなくてもとれる資格なので、健康管理に関しては産業医ほど詰めることはないです。
産業保健事務所を開業して産業医や産業保健師、環境測定士などの産業保健スタッフを雇用し産業保健サービスの提供ができるようになるのも大きな違いです。
資格取得方法
労働衛生コンサルタントには保健衛生と労働衛生工学の2種類あります。
保健衛生区分は心身の健康保持が主で健康診断個人票の利用法やメンタル不調の対応方法など大きく取り扱われていますが、労働衛生工学区分は作業環境中の粉じんや有機溶剤蒸気といった環境因子の有害性評価方法、発生源への対応方法がメインになっています。
産業医や産業保健師ならば保健衛生区分(記述は健康管理)を、衛生工学管理者であれば労働衛生工学区分を受験するのが普通です。
記述試験(健康管理か労働衛生工学のどちらか選択、労働衛生一般、労働衛生関係法令)に合格すれば口述試験に進めます。
口述試験(保健衛生か労働衛生工学)で合格すると資格取得可能です。
合格率は筆記試験で3~4割、口述試験は5割ほどと言われています。
労働衛生コンサルタント試験合格率が2~3割と言われるのはこのためです。
医師であれば、労働衛生一般と健康管理が免除されるので労働衛生関係法令のみの受験になります。
産業医学基本講座、産業医学講習会を受けた産業医資格を取得した先生は、記述試験すべて免除になります。
細かい受験資格や免除項目は安全衛生技術試験協会のHPに載っているのでこちらをご参照ください↓
口述試験はどんな感じ?
2024年1月大阪で労働衛生コンサルタント保健衛生区分の口述試験を受けてきました。
僕は産業医学基本講座を受けて産業医資格を取得したため、記述試験はすべて免除で口述試験のみでした。
受験票に記載された指定時間までに会場入りし受付を済ませると100席くらいある講義室へ通されました。
その部屋には衛生工学と保健衛生の両区分受験者がおり、だいたい20名ほどの受験者が控えていましたが、入れ替わりが激しく15分くらいしかいられなかったためあまり落ち着いて勉強できず、同じ参考書を使っている人がいたので話しかけてみたかったですがおしゃべりできるような雰囲気でもありませんでした。
あんまり早く行かない方がいいかもしれません。
待合室から出ると廊下にたくさんの部屋がありその前に並べてある椅子へ案内されました。同じような部屋が20部屋ほどあったと思います。
しばらくすると案内の人からコートやカバンの置き方、マスクに関する指示があり、部屋の中に通されました。
試験官が3人座っており、受験番号、名前を聞かれ試験開始です。
以下が僕の口述試験内容です↓
①産業医歴、受験動機
②今までの産業医活動で印象に残っていること
③化学物質の自律的管理について知っていること
小規模な事業所、コストがかけられない事業所でもできることは?
④暑熱環境における熱中症リスクはどういうふうに測る?
WBGTについて詳しく
基準値は?
⑤騒音環境に対する改善策を大きく分けて3つ
⑥有機溶剤の健康影響を測る方法は?
生物学的モニタリングについて詳しく説明
気をつけるべきことは?
測定のタイミングは?
⑦健康管理手帳の交付条件
どういう利点がある?
手帳発行を要する一番多い有害業務は?
試験時間は15分で行われました。
3人の試験官は皆様優しい方で、質問の意図が理解できていないながらも回答する僕に追加質問をすることで方向性を修正してくださったり、答えられなかった質問をその場でご指導くださったりと試験の結果とはまた関係なく有意義に感じられる時間でした。
産業医歴や志望動機、請け持っている事業所での有害業務などについて掘り下げられ、実務の様子を重要視されていると感じました。
一緒に受験した方からも口述試験内容の情報をもらっているのでまた別の記事でまとめようと思います。
最後まで読んで下さりありがとうございました。